11/14に開催された、W3C Dayに行ってきました。
いろいろと思うことはありますがまだ頭の整理がついていないので、11/17に開催されたセマンティックwebコンファレンスとあわせて、関連情報をとりあえずクリップしておきます。なお、当日の会場で使用されたスライド資料は、「W3C Day Japan 2003 プログラム」からダウンロードできます。
メタデータ周辺の話題がここ数日でまとめて動いた感じもするので、そっち系の記事もまとめてクリップ。
- スラッシュドット ジャパン | 自動的に適任者を探し出す
いわゆるナレッジマップをシステム化したものでしょう。これも個別社員が持つ技能などのメタデータをどのように設計&付与するのかが鍵になりそうです。
- CNET Japan | 米マイクロソフト、XMLベースのOffice 2003ファイル形式を無料公開へ
Office文書のXML化の当然の帰結とはいえ、公開されることになって一安心。もしMicrosoftが独占的な文書形式を維持し続けるならば、他のオープンな文書形式に今後追いまくられる事態も期待できたのですが(笑) でもこれでサードパーティーも参入しやすくなるでしょうし、これまで以上に文書形式としてのシェアが圧倒的になるような気もします。願わくば、Officeよりも効率良くOffice文書を作成できる別のソフトウェアが出てきますように。
- Kenn's Clairvoyance | セマンティックWebについての誤解と真実
「Longhornを眺めつつ、将来を想像してみる」でも触れたように、メタデータの属性設計&付与に関する疑問は、やはり共通のようです。
W3C Dayの会場で偶然お会いした神崎さんにこの辺りについてお話を伺ったところ、「別にすべてを網羅する統一属性を設計する必要はない。それぞれのノードで付加した属性がネットワークに広まっていく。ただし、ノードによって同じ属性名称に異なる意味を付与している場合があるので、その辺りは別途解決する必要がある(そのためのオントロジ)」とのこと(→私の理解不足に対してご本人から訂正コメントを頂きました。どうもありがとうございます。詳しくはコメント欄をご覧ください)。
ただ、この記事の「ドロドロしたセマンティックな世界での標準化作業は、論文と純潔の世界に生きる彼等にとっては少々荷が重過ぎるようだ」という指摘にはまったく同感。「マニュアルは定型文書だから構造化に向いてるでしょ?」と言われるたびに感じていた腹立たしさを、ようやく理解してもらった気分(笑)
- NDO::Weblog | Longhorn に RSS Aggregator が載る
予想の範囲内ではありますが、やっぱりそうなるのですね。
もうそろそろ、Webサービスに対するUIはどのようなものであるべきか、ちゃんと考える必要があるのではないでしょうか。Webブラウザなどの汎用プラットフォームを使用するのか、それとも別な形態の方が適切なのか(参考:PC Watch記事中のAmazon.comの開発したプロトタイプのLonghornアプリケーション画像)。
UI設計的にはサービス特化型の方が楽だとは思うのですが、いろいろなサービスでそれぞれ独自UIをかぶせたミニアプリみたいなものを配付(ユーザー囲い込み)するような形になると、ユーザー的には不便なことこの上ありません。また、この方式が主流になると、既存の大手サービスへの集約が一気に進みそうな気もします。
この辺りの問題については、「Webthought | Webの標準(2)」も参考にどうぞ。
クリップ逃げみたいで申し訳ありませんが、メモ代わりということでご容赦くださいませ。