「不合格翻訳に対し賠償請求?」(最近のJanさん。)経由で、「中国最新情報」(2003年12月16日発行分)という面白い記事を発見しました。どうも中国国内で、翻訳の国家規格を制定するとのことです。制作側からすると、翻訳精度の保証については、助かるような助からないような微妙なところ(謎)かもしれません。
ちなみに誤翻訳に伴う修正作業だけでなく、その後の回収/再配布などの費用負担まで請求対象になるんでしょうかね。あと適用対象についてですが、中国「で」翻訳する場合だけが問題となるのであれば、翻訳を中国の国外に逃がせば良いだけのようにも思えます。問題背景も含めて、気になる部分と謎の部分が錯綜しているので、詳しい情報が出てくるまで要観察ですね。
ところでこの「中国最新情報」中に
各種のエコマークが11月30日から統一され、国際標準化機構の制定、指導により、一般エコロジー商品の「ISO14020シリーズ」の実施が始まった。同時に、「非汚染」、「エコロジー」などの8種の流行語を製品や広告の中で使うことが禁止された。
(中略)
ISO14020国際標準規格では、8種の絶対使用禁止用語があり、製品の包装、説明書での使用を禁止している。具体的には環境に安全、環境にいい、地球に無害、汚染しない、エコロジー、自然にやさしい、オゾン層を破壊しないなどのいわゆる「持続可能」な表現を絶対使用禁止用語としている。
という、表記制限の話が出ていることが気になりました。
ISO14020シリーズについては完全にノーマークで、お恥ずかしい限りです。さくっと調べた感じでは、具体的なラベルは記載されていないものの、環境省の「ISOの環境ラベルに関する規格 」が参考になりそうです。
あと、この辺の表記制限ついでの話ですが、実は家電公正競争規約というものも存在します。要するに過剰表現をはじめとした、不適切な表現に対する制限の取り決めです。この辺の話はWeb制作をされている方でもご存知ない方が多いと思いますので、ぜひ一度チェックしておきましょう。