2004 International CES開催に伴い、デジタル家電絡みの話がまとめて出たので、ちょっとクリップ。
- Hi-MDが登場(AV Watch記事)して、これまでのMDベースのオーディオ機器はそのまま移行することになるでしょう。でもHi-MD専用メディアは旧MDプレーヤーで再生できない訳で、後方互換性問題を回避するためのデザインをどうするつもりなのか、メーカー各社のお手並み拝見です。
まあそんな些細なことよりも、ライブラリの一部を切り出して持ち歩けるようになった(Walkman)→ライブラリをすべて持ち歩けるようになった(iPod)という状況で、「ライブラリを交換式の物理メディアに切り出す」という行為の持つ意味が今後どのように変わっていくのかが、一番気になるところです。交換式の物理メディアの将来を示すことになりそうな予感...。
- PSXから家電のUI革新が始まるとは思っていましたが、「早くも来たか」という感じです(AV Watch記事)。
でもTVと録画画像、音楽、写真(PSXはこれにゲームが加わる)というトップメニューって、なんか違和感あるんですよね。「できること」とUIの刷新感を前面に出したいという意図だけが上滑りしていて、ユーザーの操作を無駄に1ステップ増やしているというか。デモ機能としてはともかく、現状レベルではリモコンボタンを使った直接切り替えだけで十分だと思うんですけど。
- 中核となるホームステーションは家電セントリックとPCセントリックのどっちでも良いから(PC Watch記事)、変な形でコンテンツ(またはコンテンツサーバ)を囲い込まないで欲しい(過去記事)と思うことしきり。と言ってるそばからアレな構想(PC Watch記事)が...。
ところでホームネットワークに関しては「個人で使用する時間と家族で共有する時間で利用シーンや利用するコンテンツが異なる」という散々言い尽くされた議論があるわけですが、その辺のコンテクスト違いを明確に踏まえた企画って実はほとんどないような気がします。このジャンルの製品に感じる中途半端さの原因は、その辺にあるのかも。
業務多忙が当面続くことが見込まれる関係で、このようなクリップ&雑感形式の記事が多くなりそうです。「濃さ」はともかく「らしさ」は維持していきたいと思いますので、お見捨てなきようお願いいたします。