GW前後から抱えてきた大物案件が先月末でめでたく完了したこと、専修大学ネットワーク情報学部のマニュアルライティング講義も本年度分をめでたく完了したことで、少々脱力気味のこの頃です。厳しい暑さがようやく和らいできましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
- マニュアルライティング講義の講義資料ですが、今年は大学内の講義支援システムで講義資料を公開することを優先したこともあって、サポートサイトがほとんど手つかず放置となっており、楽しみにされていた方には申し訳ございません。近いうちに講義資料公開しますね。カリキュラム構成の恩恵か今年は比較的少人数(68名登録)だったということもあり、学生が手を動かす機会を多めにしてみたのですが、期待通りの効果があった部分とそうでなかった部分もあり、何年やってもやはり講義設計は難しい...。
- 今年から地方自治体の某委員会に公募委員として(一個人として)参加しているのですが、TC的というかHCD的というか、そういうアプローチが政策決定分野においても有効であることを強く感じています。まあ「強く感じる」と言うことは、現状ではその種のアプローチがあまり考慮されていない(利用者視点があまり考慮されず、システム/インフラ視点からのみの目的設定に陥りがち)という訳で、やはり政策決定に携わる人の発想の転換が求められるのかなあと。というよりも、教育を通じてプロセスや手法が社会に広く共有されるための一助を担わねば、と決意を新たにしています。
- 「想定ユーザーとはそもそも何か?誰を意味するのか?」という、閲覧コンテクストを考える上ではずせない重要なポイント(マニュアル評価フレームワークでも明示)が、TC領域でもようやく拡がりつつあるようで嬉しいです(例:マニュアルディレクションあるある06:ターゲットユーザーふたたび)。一口に想定ユーザーと言っても、a.製品/サービス企画段階の想定ユーザー、b.実際に使用するユーザー、c.マニュアルを読むユーザー、のどれを指すのかで前提がまるで変わってきますからね。c.についても、閲覧時のコンテクストおよび閲覧対象情報という特定の状況においてユーザー像はまったく異なることにも注意が必要です。この部分については、早めに研究発表を更新したいと考えています。
- TCシンポジウムはじめ協会の活動についてはいろいろ言いたいことがないわけではないのですが、当面放置かなあ的な感じです。周回遅れや重視すべきポイントのズレはいつまで経っても直らないし、近隣領域との交流も何だかなあ状態。そもそも(以下自主規制)
- ようやく身軽になったこともあり、お仕事絶賛大募集中です!大型小型、特定プロセスのスポット支援含め、ちょっとやらせてみようかな?という機会がありましたら、ぜひ声をお掛けください。制作案件だけでなく、既存の制作体制のままフォーマット改善(改善の前提となる現状品質評価)への外部支援や、まるでユーザーの方を向いていない商品/サービス説明が氾濫するWebコンテンツの改善など、ご協力できる・ご協力したい分野は無限にあるのです!(有限会社文書情報設計のWebサイトは、リニューアルに向けて現在いろいろ修正中です)