「おしらせ」記事の一覧
業界を問わず、志を同じくする方々と議論などしていると必ず出るネタの1つに、「TCを主戦場とする人間がWebサイトの「コンテンツ」に進出するべき」という話があります。似たような話はここでも何度も出しているので、長年のお客様にはお馴染みの話でしょうか。
「わかりやすく正確に」「ユーザーの立場で」情報を処理することが第一とされるTCを専門領域とする人間からすると、現状のWebコンテンツには以下のような問題があるように思えます。
で、この辺の問題をそろそろ何とかしたいのです。そして何とかできるのは、TC系の素養のある人間なればこそ、と思うのです。
なんとなく問題意識を持ってはいるものの「うまく問題点を言語化できない」「改善のための端緒としてどこから手を着ければよいのか悩んでいる」といった事業者さんやWeb屋さんがいらっしゃれば積極的に話を聞かせていただきたいですし、少しでも力になれるのであれば協働してお役に立ちたい。また、アプリの一般化に対して、ネットワーク上に展開する機能説明や操作説明、サポートコンテンツ(例:FAQやヘルプ)の整備が質的にも量的にも追いついていないのが実状と思われますが、この部分の悩みについても十分お役に立てるはずです。
ということで、決意表明とともに有限会社文書情報設計のサービスメニューに「Webコンテンツ作成支援」を追加いたしました。興味をお持ちになる方がいらっしゃいましたら、まずはお気軽にご連絡いただければ幸いです。「仕事としてはともかくとして、とりあえずこの辺の問題を肴に飲みたい」お誘いももちろん大歓迎です(笑)
リーマンショックは何とか耐えたものの、震災以降の不況(&何ら対策がなされないままの円高)もあり、今年度は弊社もかなり大変な状況です。大型案件コンペ→2ヶ月放置→提案評価されつつ価格負けなど体験すると、営業的にもモチベーション的にも厳しいものがありますね...。放置されてる間は営業活動できないわけですし(受注できてコンペに勝つと、リソース不足で結局ご迷惑をお掛けすることに)。
ある程度の規模の企業が大幅安の費用で受注するというのは(弊社は相場平均〜やや安い)、事業継続性の面で問題があるだけでなく業界自体の衰退の原因となる(若手を雇用して育成する余裕がなくなる)上に、将来的な不況明けがあった場合でも当時の単価がベースとなってしまうので、本当に勘弁して欲しいです。ダンピングして荒らすくらいなら、さっさと退場して欲しいですね。もちろん当該企業がそれで適正な利益を上げていて、社員にも還元できているというのであればまったく問題はありませんが。
また別の側面として、メーカーの外注に対する甘えも気になります。以前はメーカー内の担当者の方が高スキルという前提があり、ローコストの外注を適切に指導することで品質を改善しつつ制作費の低減を...という建前も機能していましたが、すでに前提が成立していません。制作会社が新人を育成できない程度の費用しかメーカーが認めない状態が長く続けば、制作会社で制作を担当している中堅社員が高齢化して制作能力を失った場合、マニュアル外注体制自体が崩壊することになります(弊社と取引頂いているメーカー様は、その点に理解があるのが幸いです...)。
というわけで、現在お仕事大募集中です。新規案件は大・大・大歓迎ですが、ご時世的に厳しいと思いますので、社内勉強会の講師や改善プロジェクトのレビュアー、マニュアルの評価など、外部から制作品質を高めるためのお手伝いなどを中心にお役に立てればと思います。また、大きな案件の特定プロセス部分の制作のお手伝いや、Webサイト制作業界からのご依頼も大歓迎です。ご興味を持たれる方がいらっしゃいましたら、有限会社 文書情報設計のWebサイトからお問い合わせ頂ければ幸いです。
長年契約していたWebARENA SuiteからWebARENA SuiteXへのサーバ移行を先週末に行ったのですが、依頼したDNSレコード書き換え作業が微妙な時間(9/4 18時頃)に行われたことも関係して、一時Webサイトが閲覧できない状況が発生したようです。当該期間にお越しいただいた皆様、ご迷惑とご心配をお掛けしてしまい大変申し訳ございませんでした。また、万全を期したつもりのコンテンツ移行にも一部怪しい点があったようで、ログファイルを確認しながら適宜修正を図っております。問題を発見次第修正しておりますが、完全に安定するまで今しばらくお時間を頂ければ幸いです。
さて先日の衆院選ですが、いくらなんでもあの結果はないだろうと(涙)
マスメディアの扇動報道の威力の賜物でしょうが、「何故あのとき麻生総理を支持しなかったんだろう」と泣きながら回顧する事態が来ないよう、切に祈るばかりです。とまあ、これで当面の景気回復基調は頓挫確定ですね。(衆院選前のタイミングでしたが)TCシンポジウムの懇親会でも景気やメーカーの動向を巡っては厳しい話が飛び交っていましたが、この結果では少なくとも来年度いっぱいまでは景気は上向かないと覚悟した方が良さそうです。超零細企業である弊社はじっとしていれば何とかやり過ごせるか?と踏んでいるのですが、それなりの人員数を抱えているところは本当に大変だろうと思います。すでに民主党が表明している補正予算執行停止で、雇用調整助成金・中小企業緊急雇用安定助成金も今後は止まってしまうでしょうし...。
まあ暗い話はその辺にして、とりあえず「いまできることをしっかりやる」ことを念頭に置いて、頑張ることにしましょう。TCシンポジウムとDesignIT!で話題になったDITA(的なコンセプト)についてはいろいろ言いたいことがあるので、近日中に研究発表としてまとめて公開予定です。誰が言ったか知りませんが、「部品の組み替えだけでコンテクスト変換が可能」なんて妄言は許し難いです。寝言は寝て言え。ぷんすか。
業務案内情報の充実を目的に、弊社のWebサイトをパワーアップしました。これまで「何やってるのかわからない」という声が多くいただいていたこともあり、その辺を何とかしようという意図です。それでもやっぱりなんというか曖昧で微妙な分野の業務も多く、何の会社か一言で表現しにくいなあと改めて痛感しました(汗)
それから以前ご案内した先日のJAGATのセミナーですが、担当発表分について詳しくレポートされた方がいらっしゃいました。大まかな内容に興味のある方は、こちらのblogをご覧いただければ方向性や内容を推察できるのではないかと思います。
さてここ2年ほどずーっと業務多忙でバタバタしていたのですが、最近ようやく人間的な暮らしに戻りました。上述のblogの後半でレポートされているセミナー(関連記事1、関連記事2)も聴講させていただきましたし、他にもいろいろとネタを仕込み中です。アンテナ感度の向上や基礎体力の増強などもこういう機会にやっておかないと、というところです。
そういう訳で現在のところ比較的余力がありますので、情報交換などご希望のメーカー様/制作会社様などありましたら、ぜひお気軽にお誘いいただければと。もちろんお仕事の依頼も大歓迎です(笑)
小学館のDIME 2006年13号(6/22発売号)に、「『メーカーの品格』は取扱説明書を見ればわかる!」なる記事があります。内容的に特に目新しい視点がある訳ではありませんが、いわゆるガジェット系雑誌でこういう特集というのは結構斬新かなあと。ちなみに来週火曜には次号が出てしまうようですので、興味のある方はお早めに。
マニュアルの品質についての煽りはユーザーサポート系や消費者団体系という方向からがほとんどでしたので、こういう方面からの品質改善への煽りは歓迎すべきことといえるでしょう。煽りの質も方向も、既存のものとは微妙に違うと思いますしね。今後もこういう特集が競合他誌含めて定期的に出てくるようになると、現状改善への圧力の一助になるのではないかと期待しています。
ちなみになんでこんな紹介をしたかというと、弊社が取材協力としてクレジットされているという訳で...。なんか編集されまくりのアレな座談会などあったりしますが、気にしないでくださいませ。編集方針でカットされた話の方が面白かったような気がするので、その辺の話は機会がありましたら(あくまで)適当に公開しようかなと考えています。
ちなみに現在、極端な業務多忙です。今月前半に比較すれば事態は改善されつつありますが、危機的状況が持続しています。来月後半までは完全に身動きが取れませんので、ご了承くださいませ。
2005年9月1日〜2日に開催されるテクニカルコミュニケーションシンポジウム2005ですが、パネルディスカッション「テクニカル・コミュニケーションで稼ごう!」にパネラーとして参加させて頂ことになりました。というか、そもそもそんなに稼いでないんですけど(汗)
確かにテクニカルコミュニケーション(というかマニュアル)で稼げる余地というのは減って来ているように思えます。ですが、それは単価ベースの下落による苦境というよりも、翻訳展開や派生機種の大量生産による売上という前提が成立しなくなっただけではないでしょうか。もちろん大量生産を前提としてリソースを手配しているような大きな制作会社にとって、死活問題であることは否定しませんが。
このような状況に対しては、テクニカルコミュニケーションの業界は上流(商品開発)/下流(サポート)の仕事を取り込むという「テクニカル」特化の方向と、仕事を周辺分野に拡げるという汎用化の方向のいずれかの道を選ぶ必要が出てきます。個人的には、「テクニカル」への必要以上のこだわりを辞め、専門化よりも汎用化、つまり総合コミュニケーションデザインの方向を目指すべきと考えています。
実際問題として、(無自覚的にではあっても)この種のスキルを求めているお客様は沢山いると思うのです(それをお金に替えることが難しいことも事実です)。適用領域を拡張していく中でお客様に喜ばれ、そしてまた本来の「テクニカル」な領域にも良いフィードバックがかかる、ポジティブな循環こそ必要なのではないかと。有能な人材がなかなか定着しないという、この業界の慢性的な悩みの解決策としても、一考の余地はあると思うのですが。
とまあ、こういった話などなど、いろいろな話が出るものと思われます。参加費用が高額なので会社費用で参加する人以外の参加はキツイ(笑)と思いますが、ご都合の良い方はぜひご参加ください。
過去最大級の業務多忙が相変わらず継続中で、更新が停滞しており申し訳ございません。いくつかお知らせがあるのですが、まずは運営体制に関わるものからお知らせします。
要するに、業務発注して頂いている(または発注を予定されている)お客様以外の方には、これまでと何も変わりません。
というわけで、今後とも皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。
7月上旬からの業務多忙で、更新どころではなくなっておりました。
今週から復活できるかと思いますので、今しばらくお待ちくださるようお願いいたします。
社団法人 日本印刷技術協会(JAGAT)が6/10に開催するセミナー「Webビジネスに必要なサイト再構築の考え方と実践 」で、発表者を務めさせて頂くことになりました。発表内容の詳細についてはこれからじっくり考える予定なのですが、ユーザビリティを確保するにあたって情報設計が果たす役割といったあたりを中心に考えています。
他の発表者の方々のテーマも、非常に興味深いものになりそうです。参加費用が高額ではあるのですが、社費で(笑)参加できそうでしたら、ぜひご参加頂ければと思います。
すでに「空中戦」だの「暴走」だのという評価を一部で頂いておりますが(苦笑)、「視野」「周辺情報」というキーワードを軸にして、既存の情報設計とは別のアプローチを模索してみようとするものです。立論に関してはいくらでも突っ込む余地はあるかと思いますが、新しいアプローチへのアイディア(というよりも叩き台)として、ポジティブにお読み頂ければ幸いです。
また、昨年秋頃からの分類やメタデータに関する一連の話題と共通する部分が大ですので、関連のある「情報大工のひとりごと」などとあわせてお読み頂ければ、今回の記事の意図がより理解しやすくなるのではないかと思います。もちろん、賛同して頂けるかどうかは別の話ですけど(笑)
さて、残念なことにWebSite Design誌は今号をもって休刊とのこと(どこにも明記はされてませんが...)。競合他誌が取り上げもしなかった時期からユーザビリティや情報アーキテクチャの話題を積極的に取り扱うなど、本質的かつ硬派な記事を専門とする独自の地位を築いていただけに、今回の決定は残念でなりません。これまで編集・執筆に携わった多くの方々に感謝すると共に、このような素晴らしい媒体に参加する機会を与えてくださった技術評論社の久保田様には、深く御礼申し上げます。
更新が全然できない状態が続き、申し訳ありません。
今月一杯はかなりキツイ状況で、しばらく更新どころではなくなりそうです...(あ、でも金曜日に雑誌原稿掲載のお知らせをさせて頂くと思います)。
本業の方でも、少なくとも5月頭までは新規案件をお断りしなければならない状況が続きそうです。零細事業所にとってこれはかなり辛いことなのですが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
しかしこの根本的なリソース不足を解決するには、いったいどうしたものやら...。
これまでに研究発表として公開したコンテンツのうち、マニュアル制作に関連するものをまとめた「ぷちポータル」(笑)として「マニュアル制作入門」を公開しました。
いわゆる取扱説明書・操作説明書の制作を対象としていますが、一般的な業務マニュアルに応用できる情報も多いと思いますので、適宜ご活用ください。
というわけで、Movable Type(MT)を利用した環境での試運転開始です(過去記事は少しずつMTへ移行する予定です)。
元の用語のわかりにくさを解消するためと、サイト全体の一貫性を維持するために元のテンプレートにはそれなりに手を加えましたが、気になる点もまだまだ残っています。コメント画面などのサブウィンドウのデザインもそうですし、記事ごとに表示される用語や表示項目をもう少し何とかしたいところです。「Movable Typeで今すぐできるウェブログ入門」は入手してありますので、巻末のテンプレートタグ一覧とにらめっこする日が続きそうです。
まだこのページはラプラス取説研究所のトップページからはリンクされていない隔離状態の試運転のため、ご覧になる方は限られています(笑)。気になる点などありましたら、お気軽にご指摘頂ければ幸いです。
本日発売のWeb Designing 2003年9月号(毎日コミュニケーションズ)の特集「Webインターフェイス・アイディア大全」のうち、当研究所の所長が「情報デザインの考え方をインターフェイス構築に導入する」部分を担当させて頂きました。
WebサイトのUIとコンテンツの情報構造の関係であるとか、情報量の増加に伴う既存の枠組みの問題点および将来的な改善方向の提案という内容です。後で読み返すと最後の二、三文の接続にかなりの違和感がありますが(チェック漏れです . . . )、文意は通ると思いますので脳内補完をお願いいたします。
さて、本日から当研究所のWebサイトのリニューアルをはじめました。まずは第一階層のコンテンツのデザインをすべて変更してあります。微調整は行うものの、基本的にこのデザインで行こうかと思います。また、「情報大工のひとりごと」のコーナーについては、近日中にBlog(ブログ/ウェブログ)構築ツールとして有名なMovable Typeに移行する予定です(現在テンプレート調整中です)。ジャンルごとの記事閲覧を手軽に実現するなど、コンテンツ管理機能を利用した利便性の向上を図るつもりですので、ご期待ください。
動作確認については、Windowsおよびmacintosh環境のInternet ExplorerおよびNetscapeの最新版で行っています(MacOSXのSafariも確認済み)。Webブラウザ依存の特殊な処理は行っていませんので、他のWebブラウザでも極端な問題が発生することはないはずです(なお、Netscape Navigator 4.xでの検証は今回からパスさせていただきます)。内容が読めないなどの致命的な問題が発生する場合は対処させて頂きますので、info@laplace-lab.orgまで問題点をご指摘頂ければ幸いです。
現在発売中のWebSite Design Vol.8(技術評論社発行)の特集1「比べみた! あのサイトの○ このサイトの×」のうち、当研究所の所長が「ユーザーとコミュニケーションする姿勢を比べてみた!」部分を担当させて頂きました。
Webサイトのコミュニケーションというと、ユーザーコミュニティとか操作性についてのインタラクションなどの方向に目が行きがちですが、それ以前にすることあるでしょ〜というようなお話です。
WebSite Design Vol.5(技術評論社発行)の特集1「そんな言葉では伝わらない」のうち、当研究所の所長が「テキストを構造化して伝える」部分を担当させて頂きました。
Webサイトにおけるテキスト表現そのものが注目される機会はあまりありませんので、他の記事と合わせてぜひこの機会にご覧頂ければと思います。