トップページに戻る  
はじめにお読みください  
新着情報  
研究発表  
情報大工のひとりごと  
業務案内  
ご意見箱  
リンク集  
情報大工のひとりごと

雑感いろいろ(書庫)(5)



それはナレッジプロセッサとは言わない、と思う____見出し罫線____

組織単位のナレッジマネジメントといった大仰な話でなく、個人ベースでナレッジマネジメントを実現できるようなソフトウェアってなかなかないですよね。やはり自分で作成した原稿やメモ、各種報告書だけでなく、ネットからダウンロードした各種資料などを存分に活用して、効率よく新たなる知を生み出したいというのが、一般人の願いでしょう(笑)。
さて最近、ナレッジプロセッサを名乗るソフトウェアができたという話を聞きました。美味しそうな話につられて見に行くと、これはがっかり。どんなに利点を上げたところで、雑多な書類フォーマットを自社フォーマットに取り込んで管理すると聞いた時点で、すでにアウトオブ眼中です。特定フォーマットへの依存こそ、ナレッジマネジメント的な書類管理に興味がある人が一番嫌うものじゃないんですかねえ。自社フォーマットで縛った上で「再利用性を追求しました」なんてものを、ナレッジプロセッサなんて呼んで欲しくないです。

ソフトウェアとしての路線が全然違うとはいえ、個人ベースでナレッジマネジメントを行うのであれば、やはりジャストシステムのConceptBaseを使うのが一番良いのでしょうね。. . . と思ったら、個人用は廃止されて、インターネットブーメランに統合された模様。PDF1.3(Acrobat4)に対応していないのは痛すぎるし、Microsoft Internet Explorerでリンク先ごとWebページを保存したときのファイルが読めないというのも辛いような . . . 。
ジャストシステムさん、期待していますのでその辺対策よろしくお願いしますね。本当はMacOS版希望なのですが、Sherlockとダブっちゃうのかなあ。(2000.12.08)




費用対効果とリスクの公開____見出し罫線____

年末から年始にかけて、朝日新聞で何回か「河川氾濫を前提とした治水行政への変更」という話題が取り上げられました。押さえ込もうといくらお金や設備をつぎ込んでも問題が解決しないので、河川は氾濫するという前提で治水対策を組み直すというものです。また、昨年の東海地方の大雨被害について「このレベルの豪雨を前提として治水対策をしていては、コスト的に割が合わない」という話が出たこともあったようです。
これはメリットとデメリットを十分に検討した上で、費用対効果を度外視した対策を打つのはやめるという発想です。想定した程度を越えた事態が起こることも当然あり得るわけですから、そうしたときにどうなるかの対策および付近の住民への事前説明も重要になります。

この話を聞いたときにすぐに思い浮かんだのは、こういった考えかたが浸透することで、製品の価格と品質の関係について、ユーザーの理解が進むようになるのではないかという期待です。つまり、日常の消費生活でも費用対効果を考えるようになり、価格不相応な過剰品質への要求が減るのではないか、ということです。自分は製品の何に(機能?デザイン?信頼性?etc.)対価を払うのかという自覚が、消費行動全般の変化へとつながってくると言い換えることもできます。
このような流れが強まってくると、メーカーも価格と品質/機能の関係について、もっと正直に語ることが必要となってくるでしょう。確かに、「安価だから性能/信頼性の面で問題が出る可能性が」などとはメーカーとして口が裂けても言えないでしょうが(苦笑)、高級機から普及機までの自社製品のラインナップの価値を正当にユーザーに訴求するためにも、もっとオープンになっても良いと思うのです。中途半端に口を濁して「どれも良い製品ですよ」という怪しい説明をするメーカーよりも、費用対効果の面から価格なりの価値をしっかり説明するメーカーの製品を選びたい、というユーザーはこれから増えてくると思われます。

最近は株主や投資家に対してオープンであろうとするメーカーが増えてきましたが、果たしてユーザーに対してはどうでしょうか? いくら株主や投資家がいても、ユーザーにそっぽを向かれたらメーカーは存続できないということを忘れないで欲しいものです。(2001.01.15)




PostScriptプリンタの導入ではまる____見出し罫線____

復帰できそうで復帰できず、申し訳ありません。
さて先日、長いこと働いてきたPostScript(以下PS)プリンタがお亡くなりになりまして、新しいプリンタを導入することになりました。その際はLAOX Mac館の担当の方の柔軟な対応に感謝したり、顧客情報管理システムの効果を実感したりとといろいろなことがあったわけですが本題は別です。
何故にこんなマニュアルになりますかね?というお話です。

  1. トナー取りつけではまる
    イラストのアングルが、ユーザーから見えるアングルではなく第三者から見えるアングルになっているため、実際に自分が持って操作している方向が正しいのか、かなり不安になります。
    人に持たせて写真を撮り、それをベースにイラストを起こしたのがバレバレです。もっとよく考えましょう。

  2. フォントダウンロード用HDD増設ではまる
    コネクタの差し込む向きだけが説明されているものの、どちらのコネクタをどちらに差すのかがまったく触れられていません。結線が一部クロスしているので、本当にどっちでも良いのか不安になります。
    おまけに正しくHDDを増設できたのか確認するための方法も説明されていないので、不安はますます増大します。

  3. フォントダウンロードではまる
    PSプリンタをお使いのかたはご存じかと思いますが、PSプリンタはHDDにフォントをダウンロードする必要があります。ですが、エラー!エラー!エラー! 「もしや、取りつけが逆だったか?」と先ほどのHDD取りつけの不安が頭をよぎります。あとで確認したところ、フォントのダウンロード時は、プリンタの動作モードを切り換える必要があるようです。ですが、記載位置はトラブルシューティングと巻末の補足のみ。
    PSプリンタを購入したユーザーは市販フォントをダウンロードするのが当然(というか、そのためのPSプリンタ)なのに、こんな重要な情報が最初に触れられていないとはまったく理解に苦しみます。実際のユーザー像をまったく理解していないように思えてなりません。

他にも言いたいことはいろいろありますが、この辺にしておきましょう。
LP-8700PS3という製品自体はそれなりに良くできているので、マニュアルをとっとと直してくださいね、エプソンさん(にやり)。

続報!
なんとモリサワ製のCID(NewCID)プリンタフォントをLP-8700PS3(+HDD)にインストールできないことが発覚。エプソンのサポート窓口に問い合わせたところ、同じような症状の報告が複数上がっており、現在モリサワと原因および対処法を協議中だそうです(対策予定期日は未定)。
まさかとは思いますが、業界標準フォントのインストールを検証しないで出荷開始したのではないですよね? これじゃ欠陥品ですがな(嘆息)(2001.03.06)

さらに続報!
一部のかたから「プリンタどうなった?」とご心配をいただきましたので、一応ご報告を。LP-8700PS3はめでたく返品となりまして、現在は沖データ製のMicroline 1035PSが鎮座しております。いやしかし、この出力スピードは一昔のコピー機並みですね。びっくりしました。付属マニュアルについては「章見出しの下に30以上の大見出しを並べるのはまずいんじゃないの?」など言いたいことはありますが、結果的にタスク達成はできているので、ノーコメントとしましょう。

ところでエプソンさん、最近公開されたLP-8700PS3のFAQにも当該トラブルの話がこれっぽっちも出ていないのはいったいどういう訳でしょう?
環境負荷を考慮したプリンタのアップグレードなど、企業活動に敬意を払っていたメーカーだっただけに、こうした対応は残念でなりません。ただ、早急に返品に応じていただいた(そしておシャカになったプリンタフォントインストールFD×2をメーカー負担で新規交換)のは、顧客対応として評価できるポイントではありますが。(2001.03.19)



前の発表へ 一覧に戻る 次の発表へ