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情報大工のひとりごと

読書の時間(3)



ソフトウェアの達人たち____見出し罫線____

ソフトウェアの達人たちさて、本日ご紹介するのは、テリー・ウィノグラード 編著「ソフトウェアの達人たち - 認知科学からのアプローチ」です。
一言で「ソフトウェアデザイン」といっても、エンジニアリング的視点、またはデザイン的視点といった様々なアプローチが考えられますし、アプローチ方法によっても見えてくるものが異なってきます。こういった状況を素直に反映してか、本書ではソフトウェアデザインという分野全体に対して、積極的にまとめの提言を行うような構成は取っていません。各章ごとにソフトウェアデザインの異なった領域を取り上げ、ケーススタディや担当者に対するインタビューを中心にまとめるという構成を取っています。
従って、ソフトウェアデザインという行為/プロセスについて自分はどう考えるのかは読者に任されているわけです。

「デザインとは何か? デザイン行為の中では何が起きるのか?」「デザインというものを理解して、ソフトウェアデザイン領域に応用することで、どう改善できるのか」という点について考えてみたい方にはおすすめの書籍と言えるのではないでしょうか。(ISBN4-7952-9733-9、アジソン・ウェンズレー・パブリッシャーズ・ジャパン発行、星雲社発売、2900円+消費税) (1999.08.23)




ユーザ工学入門____見出し罫線____

ユーザ工学入門さて、本日ご紹介するのは、黒須 正明・伊藤 昌子・時津 倫子著「ユーザ工学入門 - 使い勝手を考える・ISO13407への具体的アプローチ」です。
インターフェース設計や製品の評価といった、ユーザー工学という分野を概観できる入門書です。ユーザー工学の定義、ユーザー分析やユーザビリティ(使いやすさ)の主な分析手法、ISO13407(対話システムの人間中心的設計プロセス − Human-centered design processes for interactive systems − に関わるISO規格)も含めた今後のユーザー工学の展望までを、初心者にもわかりやすく説明しています。
もちろん分析手法の説明が記載されているからといって、そのまま即戦力で使えるというわけではありません(製品を改善するには、結局のところ分析したデータをどう解析し、新しい操作モデルを構築するかが一番重要ですから)。その前提を踏まえた上で、「製品評価をしたいが、具体的手法がわからない」「ISO13407って最近聞くけれども、何のこと?」などといった疑問をお持ちの方には、最適な入門書と言えるでしょう。誰でも知っていそうで実は知らない、ユーザー工学という分野を探索するための羅針盤としてお使いください。(ISBN4-320-07146-8、共立出版、3200円+消費税) (1999.10.27)




ユーザビリティエンジニアリング原論____見出し罫線____

ユーザビリティエンジニアリング原論本日ご紹介するのは(発売からかなり間が空いているので何か今更の感もありますが)、ヤコブ・ニールセン著「ユーザビリティエンジニアリング原論 - ユーザーのためのインターフェースデザイン」です。
ユーザービリティエンジニアリングの第一人者であり、Alertbox: Jakob Nielsen's Column on Web Usabilityでも有名なヤコブ・ニールセン氏が、ユーザービリティエンジニアリングという分野についてまとめた入門書です。入門書とはいえ、実際の評価手法や問題点だけでなく、本格的なユーザビリティテストを行えない場合のための簡易評価指針に至るまで、幅広くしかも詳細に解説されています。
Webデザイン関係のメーリングリストでは、Webデザイナーが読むべき書籍として必ず名前があがるほどメジャーな書籍です。Webデザイナーだけでなく、エンジニアやインターフェース設計者、そして電子マニュアル化が猛烈な勢いで進行するマニュアル業界関係者にも必読の書といえるでしょう。(ISBN4-8101-9009-9、トッパン発行3500円+消費税) (2000.02.23)



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